2018中日ドラゴンズ大展望(先発投手編)

5年連続Bクラスからの雪辱を期す2018シーズンのドラゴンズ、今季への期待をファン目線からただただ書き綴る2018ドラゴンズ大展望、第1回は先発投手編である。昨季の先発陣は、とにかく安定感のなさが目立った。自分の実力をフルに近い状態で発揮できれば、1軍で通用するというようなレベルな投手が多いのが現状で、これでは好投する確率は5割から下、自ずとチームの勝率も同程度になってしまったという印象がある。悪いなりにまとめるようなピッチング、そして、調子の悪い投手の繰り返しの起用が目立ったことから、炎上を身銭に防げるくらいの根本的な投手陣の層の強化が待たれるところである。今季の先発ローテーションとして期待したいのは大野雄大、小笠原慎之介、鈴木将太、笠原祥太郎、又吉克樹、そして新外国人ディロン・ジーの名があげられるが、ジー、又吉以外の投手は軒並み前述のような投球が目立ち、安定感がない。昨季のままでは故障なくシーズンを送れても全員成績は7勝10敗といったところであろうか、とても勝てる投手とはいえないのが現状である。全員がタイプ的にグラウンドボーラーではなく、ブライボールピッチャーといえるので、どうしても打者の打ち損じもファウルになることが多いのだが、そこに決め球不足や制球力の不安といった部分が重なり、根負けして痛打、もしくは自滅という形が多くみられた。また、こうした投球は早期降板にもつながり、中継ぎ陣の負担増につながったという側面もある。課題をあげればキリがないが、どの投手もキレの良い真っ直ぐを持ち、調子のいい日は球の勢いでどんどん押すというような力強い投球を見せてくれる。今季は各分野の精度をあげ、是非ともこうした投球を連日ファンに見せてもらいたい。又吉に関して言えば、他5投手とはレベルとしては1ランク異なってくるであろうか、いつでもある程度の投球は期待できるし、空振りの取れるボールを有している。そんな彼に期待するのはエース格としての働きである。昨季は先発、中継ぎとフル回転した彼だが、今季は先発としてシーズンに臨むようである。ならば期待するのは15勝、エース格としてチームを引っ張るような働きに期待したい。新戦力ディロン・ジーに関してはドラゴンズの中では珍しい動く球を駆使してゴロを量産するグラウンドボーラータイプの投手で、イニングイーターときての役割を期待したい。基本的な先発ローテーションとして期待する6人以外にも二桁勝利の実績もある若松駿太、昨年のドラフト1位柳裕也、故障さえなければハイレベルな投球が期待できる小熊凌祐、そして吉見一起、山井大介、新加入の松坂大輔といったベテラン陣など先発を任せたい投手は多くいる。彼らの力も束ねつつ、強力先発陣を形成し、上位浮上を伺いたいところである。